評価者が陥りやすいバイアス
公正な評価を妨げる代表的なバイアスパターンを理解し、自身の評価を振り返りましょう。
1. 感情的評価バイアス
「頑張っている」「いい人」「真面目」など、具体的な行動ではなく印象や感情で評価してしまうパターン。
❌ 悪い例:
"いつも一生懸命で、患者様の評判も良い"
✅ 良い例:
"4月〜6月の3ヶ月間、同僚が不在時に毎回自発的に業務サポートを申し出た記録が5件確認されている"
2. 組織都合バイアス
「辞められたら困る」「人手不足」など、組織の事情を評価に反映してしまうパターン。
❌ 悪い例:
"ベテランなので辞められたら困る。人手不足のため高評価にしておく"
✅ 良い例:
"経験年数を活かし、新人スタッフに対して具体的な業務手順を週3回以上指導している"
3. ハロー効果(後光効果)
一つの優れた特徴に引きずられて、他の項目も高く評価してしまうパターン。
❌ 悪い例:
"挨拶が素晴らしいので、他の項目も全て4点"
✅ 良い例:
"挨拶は毎朝全員に自発的に行っている(4点)。ただし業務改善の提案は3ヶ月間で1件のみ(2点)"
4. 中心化傾向
極端な評価を避けて、すべて中間の点数(3点)をつけてしまうパターン。
注意:
各項目の具体的な行動記録を基準に照らし合わせ、適切に1〜4点を使い分けましょう。
5. 寛大化/厳格化傾向
すべての評価が甘くなりすぎたり(寛大化)、逆に厳しくなりすぎたり(厳格化)するパターン。
対策:
行動指針の4段階基準を常に参照し、基準に基づいた客観的評価を心がけましょう。
6. 最近性効果(新近性効果)
評価期間全体(3ヶ月)ではなく、直近の出来事だけで評価してしまうパターン。
重要:
評価は3ヶ月全体を俯瞰し、一貫性を重視します。直近の1週間だけで判断しないようにしましょう。